- 「電子ピアノを買いたいんだけど、どう選べばいいかわからない」
- 「選ぶときのポイントが知りたい」
- 「ものによってどんな特徴があるの?」
これからピアノをはじめたいという方や、お子さんに買ってあげるために悩んでいる方へ、今回は電子ピアノの選び方をガイドしていきます。
アコースティックピアノではなく電子ピアノを買うと決めても、メーカーも種類がたくさんあって、どうやって選べばいいかわからないですよね。
電子ピアノの特徴や、どこに気を付けて買えばいいのかを解説していきますので、選ぶときのポイントがわかります。
電子ピアノ選びに困っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
電子ピアノの魅力
ピアノといえば、グランドピアノやアップライトピアノのようなアコースティックピアノを思い浮かべる人が多いです。
コンクールやコンサートで使われたりするのも大半はアコースティックピアノで、クラシックのプロはこちらを弾きます。
ですが今ではプロを目指す方でも電子ピアノを選ぶ人が増えています。
電子ピアノ以外の選択肢もまだまだあるという方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
電子ピアノのメリット
電子ピアノは選ぶメリットがたくさんあります。
音量調整ができる
普通、ご自宅の防音設備など音を出せる環境が十分に整っていることはあまりありませよね。
お隣さんとの距離が近かったり、マンションやアパートに暮らしている場合だと、音量調節ができることやヘッドホンを使って演奏できるのは大変嬉しいです。
夜でもご近所に迷惑が掛からない練習ができます。
さまざまな機能がある
生ピアノと違うのは、音を出す以外に色々なことができることです。
例えばメトロノーム機能がついていたり、録音・再生ができたり、音色を変えられたり…メーカーのこだわりによって本当にたくさんの機能があります。
様々な機能がついていることで練習も演奏もより楽しくなります。
部屋に合わせられる
アコースティックピアノ(アップライト)と比べると、電子ピアノはサイズも様々です。
置く場所が限られても、それに合わせたサイズのものを選ぶことができます。
88鍵であれば横幅の差はあまりありませんが、奥行きが狭いので圧迫感は少なくなります。
また、重たいアコースティックピアノに比べ、軽いのも特徴です。
お部屋の模様替えをしたい時や、引っ越したい時などは生ピアノよりも楽に移動できます。
メンテナンス費がかからない
生のピアノは調律をしなければなりません。
実際に調律師さんにお願いして、定期的に弦の調整をしないとどんどん音が変わってきてしまいます。
そうするとメンテナンス費として余計にお金がかかり、出費が増えます。
電子ピアノは録音した音を鍵盤を押すことによって鳴らしている仕組みなので、調律は不要です。
比較的安い
アコースティックピアノと比べると、お値段が全然違います。
アップライトでも少なくとも50万、普通に100万を超えるものもありますが、電子ピアノは数万から買えるものもあり、高くても30万程度で高性能のものが買えます。
性能は変わりますが、ニーズに合わせて選ぶことができます。
最近のものは本格的!
電子ピアノは年々進化していて、近年の最新モデルはタッチも音色も本物のピアノに近い、本格的なものが出ています。
例えば、木製鍵盤の採用、タッチに関するピアノの構造、サンプリングで本物のピアノの音を搭載するなど、細かな部分までの再現を追求しています。
また、開発が進んでいるため低価格でも性能の良いものがたくさんあります。
ピアノは、ただ弾いて音を鳴らすだけではなく、表現をします。
強弱や、リズムの変化、スラーやスタッカートなどのさまざまな技法に加え、音の粒をそろえて弾いたり、1つ1つの音量バランスも考えます。
ピアノの音を決めるのは指先で、微妙な力加減や指のほんの小さな角度で音は大きく変わるものです。
それがきちんと練習できるようなピアノを選びたいですね。
技術者の方々も、そういった強い想いで研究されています。
良い表現力があればもっとピアノが楽しくなりますし、本番とのギャップも少なくなります。
今ではピアニストを目指す方でも電子ピアノを選ぶ方はたくさんいますので、技術の進歩はすごいです。
電子ピアノの特徴
電子ピアノの中でどんな違いがあるのか、知っておくべき特徴をお伝えします。
形の種類
電子ピアノは主に2種類の形があります。
キャビネット型
スタンダードタイプです。
アップライトピアノのような形をしています。
鍵盤の数も88鍵で足もついており、スピーカーも内蔵されています。
スペースの確保は必要ですが、アップライトピアノと比べると奥行きも小さくて軽量です。
スタイリッシュ型
コンパクトタイプです。
足がなく、鍵盤部分のみとなります。
持ち運びが簡単にでき、スペースも小さくて済むのでとてもお手軽です。
ペダルやスタンドは別で用意します。
スピーカーは内蔵されている場合とされてない場合があるので、注意が必要です。
鍵盤について
鍵盤の特徴について紹介します。
電子ピアノを選ぶときに重要なポイントとなりますのでチェックしておきましょう。
タッチ
鍵盤を押して音が鳴る仕組みにも違いがあります。
アコースティックピアノは弦がありますが、電子ピアノにはなく、センサーが搭載されています。
このセンサーの精度や、鍵盤の触り心地などによって電子ピアノのタッチの性能、繊細さが違ってきます。
材質
鍵盤の素材については、大きく分けて樹脂鍵盤と木製鍵盤の2種類があります。
樹脂鍵盤は低価格帯に多く、プラスチック製でつるつるしているものです。
木製鍵盤は木材を使用していて押し心地もより本物に近くなるため高価格帯になると採用されており、アコースティックピアノに近づけるためにほぼ必須です。
違いは鍵盤を押したときに側面をみるとわかります。
さらにハイブリット鍵盤と呼ばれる、鍵盤のアクションをアコースティックピアノと同じ構造にしたものもあります。
重さ
鍵盤の重さにはかなり違いがあり、本格的になるほどしっかりとした重みがあります。
重ければ重いほどいいというわけではありませんが、軽いタッチのもので練習しているといざ本番で上手く弾けないという事は多々あります。
一般的には樹脂鍵盤は軽く、木製鍵盤には重さがあります。
スピーカーについて
意外と気にしないけれど、表現に大きく関わるのがスピーカーです。
スピーカーの数が多いほど、音域により分けられる数が増えて、生ピアノの音の聴こえ方に近くなります。
出力の大きさでも聴こえ方が違ってきますので、カタログの表などもチェックしてみると良いです。
機能について
先ほども出てきましたが、電子ピアノ特有の機能についてもさまざまあります。
搭載されている機能には、ものや価格帯によってかなり違いがあります。
などなど。
最近は画面に楽譜を出してくれる機能など、より便利でピアノがより楽しくなるようなものがあったりします。
電子ピアノの選び方
特徴をとらえたところで、選び方のポイントを5つまとめました。
電子ピアノを選ぶときは以下の項目をチェックしましょう。
この中に「メーカー」が入っていないのもポイントです。
基本的にどのメーカーも素晴らしいものを作っているので、メーカーに絞って探すよりも、まずはこれらのポイントを比較しながらメーカーをみるというのがおすすめです。
とはいえ、メーカーもそれぞれ得意とするところがあるので気になる方は以下のページを参考にしてみてください。
それではそれぞれもう少し詳しく見ていきます。
価格・予算
まずは予算を決めましょう。
電子ピアノは価格が幅広く、高ければ高いほど魅力的な要素が詰まってくるので、後から変わってくる可能性も大いにあります。
なので大体で構いませんが、どこの価格帯をみるのかはあらかじめ想定しておくと良いです。
タッチ
重さはどうか、鍵盤の戻りはどうか、強弱変化はどうかなど、どこまで本格的なタッチかみてみましょう。
木製鍵盤か樹脂鍵盤かというところも大事ですね。
自分がどこまで求めるかなので、価格と合わせてみて考えてみると良いです。
音(音色、響き方)
音に関しては好みがあると思います。
明るい音なのか、落ち着いた音色なのか、実際に試奏してみたりして決めると良いです。
さらに、上位機種だと音が鳴ってから消えていく過程などの再現も高めてきています。
スピーカーの質でも変わってきますので、注目してみましょう。
欲しい機能
どんな機能があると嬉しいかを考えてみましょう。
当たり前についているのがメトロノームや音色の切り替え機能です。
それに加え、伴奏が録音されていたたり、カラオケができたりするものもあったりします。
機能でいうと電子楽器専門のRoland(ローランド)が得意とするところですので、試しに公式サイトなどで見てみてください。
他のメーカーも決して劣ってはいませんので、色々見てみると面白いですよ。
色・形などのデザイン
性能ばかりに目が行きがちですが、自分の部屋に置くならデザインも結構重要です。
部屋に合うかどうかで思ったよりも気分が違い、モチベーションにもつながります。
私のピアノはすごくかわいくて、部屋にあるだけで気分が上がり、毎日愛でています。
色や形も合わせて考えてみてください。
まとめ
電子ピアノを選ぶときに注目するべきポイントは、以下の5つでした。
お値段によってはなかなか買い替えられるものでもありませんので、ぜひじっくりと自分のピアノを探してみてください!