こんにちは!
ピアノ初心者のための<楽譜の読み方講座>第9回です。
前回は速度記号についてお話ししました。
今回も、頻出する記号について見ていきたいと思います。
今回は、進行に関する反復記号について見てお話しします。
- 反復記号
- 種類と意味
反復記号とは
楽譜を読むとき、最初の小節から右へと順に進行していきますね。
第1回でやりました。
それが、反復記号という記号によって指定された部分が繰り返されたり、指定の場所へ飛んだりします。
無い楽譜もありますが、たくさん出てきて複雑になることもたくさんあります。
いくつか種類がありますので見ていきましょう。
反復記号の種類と楽譜の読み方
ピアノの楽譜において、よく出てくるものから説明します。
リピート
小節線の縦線が太い2本線になり、真ん中に丸が2つ付いた記号が『リピート』です。
左側に丸がついている記号から、右側に丸がついている記号へ戻ります。
右側に丸のついた記号がない場合は、曲の頭へ戻ります。
もう一度弾いたら次は無視して大丈夫です。
括弧
五線の上に括弧がついて数字が記載されているものを『1番括弧』や『2番括弧』といいます。
1回目に来たときは1番括弧へ進み、2回目は1番括弧へは入らず2番括弧へ進みます。
リピートと一緒に使われることが非常に多いです。
ダカーポ
『D.C.』と書いてダカーポといいます。
曲の先頭に戻ってもう一度弾きます。
フィーネ
『Fine』と書いて『フィーネ』といいます。
繰り返しでもう一度戻って弾いた後、この記号の場所で曲が終わります。
「D.C.」と一緒に使われることが多いです。
セットで覚えましょう。
ダルセーニョとセーニョ
『D.S.』と書いてある記号が『ダルセーニョ』といい、『S』にスラッシュと点を加えた記号を『セーニョ』といいます。
ダルセーニョからセーニョに戻ります。
ダルセーニョはダカーポとよく似ていますので注意してください。
「ダルセーニョ」と「セーニョ」2つセットで覚えましょう。
S同士なので分かりやすいですね。
コーダ
丸に十字で『コーダ』といいます。
コーダはコーダへとワープします。
ダルセーニョやダカーポで戻った後、また違うところへ行きたいときなどに使われます。
コーダの前に『to』という文字が付いて『ヴィーデ』や『トゥー・コーダ』と呼んだりします。
『コーダへ』という意味で、とても分かりやすいのですが、付いてないことも多いです。
その他
ピアノの楽譜ではあまり見られませんが、他にもあります。
覚えなくて良いですが、紹介します。
シーミレ
『シーミレ』は、スラッシュ(/)が1本の時は直前の1小節を、2本の時は直前の2小節をもう一度繰り返します。
日常でも使う「〃」みたいなイメージです。
ビス/テル/クアテル
『bis(ビス)』は指定された小節を2回、『ter(テル)』なら3回、『quater(クアテル)』なら4回繰り返します。
まとめ
いかがでしたか?
よく出てくる反復記号は覚えてしまいましょう。
覚えていても、複雑だとわかりにくい場合があります。
小さい表記でも見逃してしまうと、曲のつながりが違ってしまいますので注意してみてください。
今回は以上です。
参考になれば嬉しいです。