ペダルの種類と役割・基本的な正しい踏み方

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こんにちは!

「触ったことないけどピアノが弾けるようになりたい!」

という方に向けた<ピアノの弾き方レッスン>第5回です。

前回は、指の使い方(運指)についてお話ししました。

今回は、ペダルの踏み方についてみていきたいと思います。

本記事の内容
  • ペダルの種類
  • ペダルの踏み方

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ペダルについて

ピアノは手だけでなく、足も使って演奏します。

ピアノは叩いて音を出します。

や木管楽器や金管楽器、または声のように息で伸ばし続けたり、響きを変えたりすることなどができませんよね

いくら指を離さずとも、鍵盤を弾いてから音はだんだんと消えていきます。

それを、ペダルによって伸ばしたり響かせたりします。

だからといって、ペダルに頼りっきりの弾き方をしてはいけません。

例えば、主に使われる『ダンパーペダル』(後に出てきます)は、音を伸ばしてくれる働きがあります。

皆さんもよく知っているのではないでしょうか。

すごく便利ですよね。

しかし、これによって指をすぐ離してしまったりする悪い癖はつけないように気を付けてください

頼りすぎるのではなく、ペダルはあくまでサポートという意識も持っていましょう。

ただ、ペダルは思ったよりも重要です。

単に「伸ばしてくれる」だけのものではありません。

実は使い方もいろいろあり、種類や踏み方によってたくさんの奏法・表現が生まれます

プロであればペダルまでも使いこなすのです

初心者向けの楽譜にはそこまで難しい使い方は出てきませんが、基本の踏み方は一緒です。

種類も気になりますよね。

順番に見ていきましょう。

ペダルの種類

ピアノの鍵盤の下には、ペダルが3つ並んでいます。

だいたい金色ですよね。

たまに2つしかないものもありますが、その場合は真ん中のペダルがありません。

右からダンパーペダルソステヌートペダルマフラーペダル)、ソフトペダルと言います。

それぞれ働き方を簡単に解説します。

ダンパーペダル

右のペダルをダンパーペダルと言います。

主に使うのがこれです。

音を伸ばして響かせてくれます

他にもラウドペダルサスティニングペダルフォルテペダルなどとも呼びます。

ソステヌートペダル/マフラーペダル

真ん中のペダルです。

グランドピアノか、アップライトピアノかで役割が変わります。

グランドピアノならソステヌートペダルといい、踏んだ時に押していた鍵盤の音だけを伸ばしてくれます

アップライトピアノなら、マフラーペダルといい、音を小さくしてくれます

シフトペダル

のペダルはシフトペダルといいます。

他にもソフトペダル弱音ペダルとも言うように、音の響きを弱めてくれます

ダンパーペダルと逆の働きです。

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ここではこれくらいにしておいて、基本的な踏み方に注目していきたいと思います。

もっと知りたい方は、ペダルの種類やピアノの構造についての詳しい記事を書きますので是非読んでみてください。

初心者向けなので、今回はダンパーペダルのみに注目します。

ペダルの踏み方

では、いよいよペダルの踏み方や使い方について見ていきましょう。

踏む足

ペダルは右足で踏みます。

部位的には親指の付け根(膨らんでるところ)です。

足の親指の付け根、わからない方もいるかもしれませんが、車のアクセルを踏むところです。

普通に踏もうとしたら自然に「スッ…」とここになるんじゃないかと思います。

踏みやすいですし、繊細な動きが一番しやすいです。

基本的な踏み方・コツ

楽譜にペダルマークがついていればその部分を足で踏みますが、ここで基本の踏み方です。

弾いてから踏む

ペダルは、音を弾いてから踏みます。

同時に踏むのではありません。

そうすると少し濁ったような、汚い響きになってしまいます。

「ペダルはあくまでサポート」を思い出してください。

最初に「ピアノは弾いてから、だんだんと音が消えてく」と言いました。

逆に言うと、弾いた瞬間は音が鳴ってます。

そこをペダルで補う必要はないんですね。

ピアノ本来の音をきちんと最初に響かせてから、その後もペダルを使ってさらに響かせるといったイメージです。

弾くのと同時に離す

そして、次の音まで踏み、弾くのと同時に離します。

ここも大事です。

少しでも早いと音が途切れてしまうし、遅いと次の音も合わさって濁ってしまいます。

弾いてから踏み、弾くのと同時に離す

これの繰り返しです。

ピアノのペダルはこういうふうに踏みます。

慣れるまでは少し難しいかもしれませんね。

綺麗に弾けるように頑張りましょう。

ペダルを上げてから指を離す

また、曲の最後の音など、伸ばして終わる場合もありますね。

そのときにもペダルを使うことは多いですが、基本的にはペダルで終わるのではありません。

ペダルを離してから、指を離します。

フェルマータなど長ーく伸ばして終わる時は、一気に足を上げるのではなく、少しずつ上げてゆっくり響きを弱くしていくようにすると、綺麗になります。

色々な使い方

ペダルは踏む深さによっても音の響き方が違います

さっきも出てきましたが、車のアクセルと似ていますね。

車は奥まで踏み込めばたくさん進みますし、浅くならちょろちょろ進みますよね。

ピアノのペダルも、深く踏めば多く響きますし、浅くなら少しだけ響きます。

運転されない方はごめんなさい。

ペダルを踏みこんでから少し戻して響きを変える、なんて奏法もあります。

また、先ほど基本の踏み方で、弾く瞬間とずらす話をしましたが、わざと同時に弾いて音を強調する奏法もあります。

右のペダルは「フォルテペダル」ともいいましたね。

その奏法をアクセントペダルといって、その音を他の音よりも目立たせる時に使います。

ペダル一つとってみても、きれいな音を出すのには技術がいるんですよね。

他にもたくさん奏法はありますし、さらに個体差もあるので、ピアノによっても踏み方を微妙に変えたりもします。

まとめ

たくさん書きましたが、最初に気を付けるポイントは、

  • 弾いてから踏む
  • 次の音は弾くのと同時に離す
  • 終わりはペダルを離してから指を離す

の基本です。

これは押さえながら練習してくださいね。

これだけでも十分うまくなれます!

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