こんにちは、いなです。
「楽譜がないと弾けない」
「弾きたい曲があるのに、楽譜がない」
「耳コピが苦手」
ピアノをやっていて、こんな悩みを持っている方はいませんか?
今回は、曲の耳コピの練習方法とコツをお伝えします。
- 耳コピについて
- 楽譜がなくても曲を弾けるようになる練習方法とコツ
結論、音感を鍛え、数をこなすことが重要です。
耳コピはピアノが上手い人でもなかなか難しいです。
全くと言っていいほど別物で、慣れないと大変です。
私も最初は絶望しました。
ですが、完璧にはいかなくとも、やれば成長を感じられる面白いところです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
耳コピについて
知らない方もいると思いますので、耳コピについて少しお話しします。
耳コピって何?
![](https://inalesson.com/wp-content/uploads/2020/10/music-instruments-2887457_1280-1024x606.jpg)
『耳コピ』って聞いたことありますか?
耳だけで曲をコピーすることです。
つまり、楽譜がない曲を、耳で聴いただけで演奏するということになります。
一般的なクラシックピアノだけやっていると、知らない方はたくさんいると思います。
私も実際知りませんでした。
「楽譜のない曲を弾くなんて、そんなことあるの!?」と驚かれることも多々あります。
耳コピは音だけを頼りに曲を弾くので、苦手な方は多いです。
「絶対に無理だよ…」と思っている方、気持ちはすごくわかります。
最初は私もそう思っていました。
しかし、語弊があるかもしれませんが、今では逆に楽譜を買うのがもったいないと思うほどです。(笑)
やっぱり苦労はしましたが、最初のころからは想像できないほど、できるようになれました。
時間がかかる場合もありますが、世に出ているポップスやロックの曲であればだいたい耳コピできます。
私もまだまだですが、回数を重ねるうちに慣れてきましたよ。
はじめの衝撃
私が初めて知ったのは、大学で軽音をはじめた頃です。
それまで私はクラシック系のピアノしかやっていなかったので、楽譜なしで曲を弾くことがなかったんです。
毎回楽譜が与えられるか、自分で買ってきて、それ通りに弾くことしかありませんでした。
一般的にピアノを習っている方は、そういう方が大多数だと思います。
楽譜がない曲を弾くという発想もなかったので、最初はかなり衝撃的でした。
「楽譜がないなんて…そんなことありえない…私には絶対にできない…」と思っていました。(笑)
でも今では普通に当たり前で、世界が狭かったことを痛感しています。
軽音は耳コピが基本!?
バンドだと特に、楽譜が出版すらされていないことが圧倒的に多いです。
演奏するアーティストにもよると思いますが、私の場合は有名なポップスからマイナーなバンド曲までいろいろだったので、楽譜があればむしろありがたいような感じでした。
売っていたとしても、スコア曲集として売られているもののみ。
そうするとこれがまた高いんです。
3,000円くらい。
安いじゃないか!と思った方は買ってください。(笑)
学生の身で、しょっちゅうやる本番の、しかも1曲のためにそれは結構な痛い出費でした。
ネットで売られているものの中には、1曲から数百円で買えるものもありましたが、私は特にケチで、幸い音感はある方だったので、「それなら耳コピしかないか…」と割とあっさりはじめました。
ちなみに暗譜が苦手なのと曲数が多かったため、自分で楽譜におこしながらやっていました。
耳コピが当たり前の世界、知らないと怖いですよね。
耳コピ練習方法とコツ
耳コピの練習には、下記の3点が重要です。
- 音感を鍛える
- 数をこなして引き出しを増やす
- 一般的な和音の形を覚える
それぞれについて具体的に解説していきます。
音感を鍛える
絶対音感や相対音感など、音感は生まれつきある方もいますが、鍛えることもできます。
耳コピするうえでは、音感を身につけなくてはなりません。
全くわからないという方は、まずは単音の音当てをできるようにしましょう。
鍵盤を一つだけ弾いて、その音がどこの音かを言えるようにします。
目をつぶって音を出して、何の音かあてる、というのを繰り返してみてください。
誰かに手伝ってもらえるのなら、後ろを向いて音当てゲームをしましょう。
最初の内は白鍵の音のみで構いません。
ある程度できるようになったら、自分の苦手なものをつぶしていきましょう。
例えば黒鍵とか、少し高い音・低い音はわかりづらかったりします。
そこを鍛えて、単音がパッとわかるようになれば、かなり良いです。
音感の鍛え方については、詳しく他の記事に書いています。
ぜひ参考に読んでみてください。
数をこなす
とにかく曲の数をこなすことが有効的です。
なので多少の時間はかかります。
たくさんの曲を耳コピしていくと、自分がわからなくてつまずくところもだいたいわかってきます。
自分はどの辺の高さの音が聴き取りづらいのか、何度の音(どれくらい離れている音)がわかりづらいのか、などなど。
苦手なところを分析しながら、たくさん曲を耳コピてみてください。
その際、楽譜を書いて記録してみると良いです。
たくさんこなしているうちに耳がよくなってくるので、後から同じ曲をやってみると、以前聴こえなかった音も聴こえてきます。
そのときは完璧にコピーしたと思っていても、後から聴いたら違う音を弾いていたり、全然音が足りなかったりすることは普通です。
どんどん自分の成長がわかるので、おすすめですよ。
わからない音は飛ばして、違う曲に進んでも良いです。
だんだんとわかるようになってきた頃に戻って聴いてみると、すぐに聴きとれるという事もよくあります。
引き出しを増やす
単音は弾いてみたら違いがわかりますが、和音は少し難しいですよね。
ですが一般的に使われる音の組み合わせはだいたい決まっています。
コード(和音)のことです。
またその進行にも、パターンがあったりします。
これをコード進行(和音進行)と言います。
そのパターンを多少覚えてしまうと、予想がついて和音の聴き取りがとても楽になります。
書き出してみるのも良いですね。
コードについてはまた別の記事に詳しく書きますので、ぜひ読んでみてください。
和音の耳コピは、音源と同時に弾いてみて濁らないかどうかを確認し、それでもわからなければ、コードを見て答え合わせをしてみてください。
コードだけであれば、調べると結構出てきますし、YouTubeなどで動画が出ていたりします。
ですがあくまでネットの情報ですので、間違っている場合も多々あります。
参考にしてみて、自分と照らし合わせてみてみましょう。
おすすめのアイテム
ここで今でも私が耳コピでつかっている超有能アイテムを紹介します。
belkinの「マルチイヤホンスプリッター」というものです。
先輩から教えてもらってから、ずっと愛用しています。
これにつなぐと、1つのヘッドホンで複数の機器からの音が出せます。
私はこれで、自分が弾く楽器と携帯からの音源をつなぎ、音源を流しながら鍵盤で確認して音を拾っています。
耳コピの効率がかなりよくなりました。
これを知るまでは音源を聴いていちいちイヤホンを付け替えたり、左右で変えてみたり、イヤホンの上からヘッドホンを使用したり…といろいろ試していましたが、大変でした。
イヤホンなので直に耳に鳴ってくれるため、スピーカーよりも絶対に良いです。
特にキーボードの音は他の楽器に埋もれやすいのでおすすめです。
ケチな私でも買えるくらいのお値段です。
皆さんもぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
とても分厚い壁のように思えますが、必ずできるようになります。
- 音感を鍛える
- 数をこなす
- 引き出しを増やす
時間がかかるかもしれませんが、ぜひ挑戦してみてください。
以上です。参考になれば嬉しいです。