
音程や度数について、度数の数え方や分類の仕方のまとめをしてみました。
半音の数との関係を一覧表にしていますので、お役に立てれば嬉しいです。
度数の数え方
まずは数え方の基本です。
同じ音を1度として、低い方の音から数えてどれくらい離れているかを数えます。
シャープやフラットは無視して、幹音(ドレミファソラシド)で考えます。
下の画像は、ドからそれぞれの幹音までの度数です。


ドから指を折って数えてみてね!
度数の分類
度数はまず、完全系と長短系にわかれます。
- 完全系…1・4・5・8度
- 長短系…2・3・6・7度

完全系については、
長短系については、
さらに、
となります。
上の画像で言うと、右へ行くほど音程は広くなり、左へ行くほど狭まります。
完全音程・長音程・短音程の半音の数一覧
完全系におけるそれぞれの完全音程の全音・半音の数は以下のようになります。
- 完全1度…全音0 半音0
- 完全4度…全音2 半音1
- 完全5度…全音3 半音1
- 完全8度…全音5 半音2
長短系におけるそれぞれの長音程・短音程の全音・半音の数は以下のようになります。
- 長2度…全音1 半音0
- 短2度…全音0 半音1
- 長3度…全音2 半音0
- 短3度…全音1 半音1
- 長6度…全音4 半音1
- 短6度…全音3 半音2
- 長7度…全音5 半音1
- 短7度…全音4 半音2
幹音間で数えた時に、半音がいくつ含まれているかがポイントです。

半音の数と度数の分類の関係一覧表
それぞれの度数の分類と、半音の数による距離は以下のような関係となります。
半音の数 \ 度数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
1度 | 完全 | 増 | 重増 | ||||||||||||
2度 | 減 | 短 | 長 | 増 | 重増 | ||||||||||
3度 | 重減 | 減 | 短 | 長 | 増 | 重増 | |||||||||
4度 | 重減 | 減 | 完全 | 増 | 重増 | ||||||||||
5度 | 重減 | 減 | 完全 | 増 | 重増 | ||||||||||
6度 | 重減 | 減 | 短 | 長 | 増 | 重増 | |||||||||
7度 | 重減 | 減 | 短 | 長 | 増 | 重増 | |||||||||
8度 | 重減 | 減 | 完全 | 増 | 重増 |
半音2つで全音1つ分なので、それぞれ計算してみてください。
例えば、4度の場合、半音の数が5、つまり全音2つと半音1つのときに完全4度となります。
また、7度の場合、半音の数が11、つまり全音5つと半音1つのときに長7度となり、半音の数が10、つまり全音4つ半音2つ(全音5つ)のときに短7度となります。
こんな感じです。
前項の通りになりますね。
同じ列のもの(縦にそろっているもの)が、半音の数が同じということになります。
つまり、度数は違うけど音程は同じということなので、この表でいうと列が同じものたちが異名同音程となります。
まとめ
知識がすっきりと整理できたら素晴らしいです。
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