音律とは?純正律と平均律の違いについてそれぞれの特徴を解説

音楽理論
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こんにちは!

  • 平均律って何?
  • 純正律と平均律ってどう違うの?

音楽をやっていると、「平均律」や「純正律」という言葉をどこかで耳にしたことがあるかもしれません。

これらは音律の種類です。

これらは楽器や音楽の種類によって違い、音律によって音の高さ(周波数)も変わってきます。

今回は、音律について解説していこうと思います。

本記事の内容
  • 音律とは
  • ピタゴラス音律・純正律・平均律について

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音律とは

音律』って聞いたことありますか?

あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。

旋律とか調律とかなら知っている方も多いと思います。

旋律はメロディーのことです。

調律は楽器の音高を調整することです。

『律』には、決まり、規定などの意味があります。

音律とは、複数の音の高さの相対的な関係を決める方法です。

特定の音(標準音)を基準に、それぞれの音律による計算をして音を決めています。

調律ではこの音律に従って音を定めていきます。

現代において、音律には主に純正律平均律という2つの音律が用いられます。

これらは周波数比の考え方や定め方が違います。

なので同じ音名でも、音律が違うと周波数は微妙に違ってきます。

音律によって、音の高さが少しだけ違うのです

こうなってくると、どの音律かというのは、つまり音高をどう定めるかということになるので、演奏・作曲などの根本に関わりとても重要です。

3つの音律(ピタゴラス・純正律・平均律)について

現代では主に純正律と平均律があると前述しましたが、その違いについて見ていきましょう。

今回では以下の3つの種類についてお話しします。

  1. ピタゴラス音律
  2. 純正律
  3. 平均律

それぞれの特徴について、順を追って解説していきます。

ピタゴラス音律

2つの音の周波数を比べた時、単純な整数比であると調和性が高いという事に注目してつくったのがピタゴラス音律です。

その比は2:3で、完全5度の音程です。

完全5度は調和度が非常に高い完全協和音程でしたね。

この音程を連続させてそれぞれの音を作り、音階を作っていこうとしました。

12個連続させると、異名同音にたどり着き、その音の周波数は基準の音と周波数がかなり近くなるので、音の種類を12個としました。

なのでオクターブ内は12個の音でできているんですね。

ですが、かなり近いといっても、その差は半音の音程の約1/4ほどあり、これにより調和しない完全5度ができてしまいます

ピタゴラス音律では5度と4度(5度の転回音程)だけがきれいな響きで、他の音程では完全な調和が得られませんでした。

先人たちは「もっとたくさんの音程を調和させたい!」と考えます。

そこで長3度の音程を少し調整し、調和する音程を増やしたのが純正律です。

純正律

純正律は、完全5度長3度の単純な整数の周波数比を用いて作られています。

ピタゴラス音律で得られなかった長3度の純正な響きを、周波数比を調整して4:5にすることで得ることができました

完全5度の2:3、長3度の4:5の周波数比2つを組み合わせ、繰り返して音階を作りました。

ピタゴラス音律に比べて調和する音程が増え、うなりが生じない純正な響きの得られる音律として使われるようになりました。

トランペットやバイオリンなどにはこの純正律が用いられます。

ですが、純正律は全音の幅が2通りできてしまい、音の組み合わせによっては純正でない響きが生まれ、うなりが多くなってしまいます

このため、転調が困難なことが短所として挙げられます。

平均律

平均律は、音程を等しい周波数比で分割した音律です。

一般的には12平均律のことを言い、1オクターブ内を12等分した音律です。

1オクターブ(完全8度)の周波数比は1:2ですので、これを等しく分けていくことになります。

これを計算すると、半音の周波数比は1:1.0594…という数字になります。

平均律では、純正律でどうしても生じてしまう、ある音程の大きなずれがありません。

それを分散させているような形になります。

そのため、調による響きの差がなくて転調や移調が自由にできるのが長所です。

しかし、半音の周波数比を見てわかるかと思いますが、平均律において単純な整数比は1:1の完全1度と、1:2の完全8度以外にはありません

純正律のような完全な調和は1度と8度以外には得られず、どうしてもうなりが生じてしまいます。

鍵盤楽器にはメリットの方が多いので、ピアノなどでは平均律が用いられます。

その他の音律

世界各地には、諸民族の音楽それぞれに独自の音律がありました。

代表的なのは、中国で生まれ日本などに伝えられた、ピタゴラス音律と同様に完全5度を連続させて作られた十二律です。

この十二律も1オクターブを12の音で分割しています。

どちらが先に作られていたのかという事はわかっていません。

そのほかにも色々な音律が過去には存在していて、今でもその音楽を演奏する場面では、その時に使われていた音律も再現することもあります。

まとめ

いかがでしたか?

純正律と平均律の違いをまとめると、以下のようになります。

音律特徴長所短所
純正律周波数の比が単純な整数うなりが生じない純正な響きが得られる転調ができない
平均律等しい周波数比で分割調による響きの差がないため転調が自由完全1度と完全8度以外は純正な響きを得られない

今回は以上です。

参考になれば嬉しいです。

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