こんにちは!
ピアノ初心者のための<楽譜の読み方講座>第4回です。
前回はシャープやフラットなどの変化記号についてお話ししました。
すべての音符の音が読めるようになったところで、次は曲のリズムを決める、音符の長さについてみていきたいと思います。
今回はその準備として、拍・拍子と小節について簡単にお話ししたいと思います。
- 拍と拍子
- 拍子の種類
- 小節とは
拍とは?
まず、音楽にはリズムがありますね。
繰り返される動きや、進行のことです。
これをリズムと呼び、等間隔の基本的なリズムのことを『拍節』といいます。
そしてそれを構成している一つ一つの時間単位が『拍』です。
少し難しく書きましたが、いわゆる『ビート』が『拍』です。
例えば曲に合わせて手をたたいた時、その手拍子一つ一つが拍です。
そしてみなさんも拍をとってみるとわかるかと思いますが、拍は重くとったり軽くとったりすることが多いですね。
これらを『強拍』『弱拍』といいます。
そしてこの拍の連なりが『拍子』です(拍そのもののことを言ったりもします)。
言葉でいうとわかりづらいですよね。
なんとなーくわかれば大丈夫です。(笑)
もっと細かく知りたい!という方にはまた別の記事に詳しく書いておきます。
拍子の種類
拍子にはいろんな種類があります。
順番に見ていきましょう。
単純拍子
例えば、童謡の『ウサギとカメ』で「もしもしカメよ」に合わせると、
1 2
2 2…
というふうに拍が取れます。
2拍に1回強拍をとり、2拍でひとまとまりになっています。
これを2拍子(にびょうし)といいます。
他に、童謡の『ぞうさん』は、「ぞ~うさん、ぞ~うさん」に合わせて拍をとると
1 2 3
2 2 3…
となりますね。
これは3拍でひとまとまりなので、3拍子(さんびょうし)といいます。
あとはもうひとつ、皆さんも知っている「となりのトトロ」の『さんぽ』という曲では、「あるこう、あるこう」に合わせて
1 2 3 4
2 2 3 4…
と拍をとりますね。
3拍目に強と弱の中間くらいの拍がくると考えられます。
これは4拍でひとまとまりになっているので4拍子(よんびょうし)といいます。
このように、2拍子、3拍子、4拍子を『単純拍子』といいます。
この単純拍子が基本となり、他にもさまざまな拍子がつくられます。
複合拍子
例えば、2拍子を大きくとって、それぞれその1拍の中に3拍子をいれて、
1 2 3、 4 5 6
2 2 3、 4 5 6…
というような6拍子や、
3拍子の中に3拍子を入れて
1 2 3、 4 5 6、 7 8 9
2 2 3、 4 5 6、 7 8 9…
というような9拍子、
4拍子の中に3拍子を入れて
1 2 3、 4 5 6、 7 8 9、 10 11 12
2 2 3、 4 5 6、 7 8 9、 10 11 12
というような12拍子があります。
この3つは、単純拍子を複合してできているので、『複合拍子』といいます。
混合拍子
拍子のとり方にはたくさんの種類があります。
2拍子と3拍子を組み合わせて、
1 2 3、 4 5
2 2 3、 4 5
というような『5拍子』もあります。
これはちょっと拍を取るのが難しいですね。
他にも『7拍子』、『8拍子』などなどあります。
こんな感じで単純拍子を混合させてできたものを『混合拍子』といいます。
小節
曲は、この拍子という小さなまとまりが連なって作られています。
楽譜では、このまとまりをわかりやすくするために、線で区切って表します。
その区切られたそれぞれを小節といいます。
区切っている線は小節線と言います。
強拍(拍子の頭)額るごとにこの小節線で五線を区切ります。
この小節線にも種類があります。
- 普通のとき=1本線の縦線
- 曲の途中で拍子や調が変わるとき=2本線の複縦線
- 曲の終わり=2本目が太くなった終止線
となります。
また、これにちょんちょんっと点をつけて、繰り返しを表す反復記号になったりもします。
この小節があるおかげで、楽譜がとても読みやすくなり、リズムもとりやすくなります。
まとめ
いかがでしたか?
少し難しかったでしょうか。
でもここの知識があれば、次の拍子記号がとても理解しやすくなります。
これで準備ができました!
次回からは本格的にリズムを読めるようになっていきます!
今回は以上です。
参考になれば嬉しいです。