身体の使いかた(姿勢・手首と腕・背中)

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こんにちは!

「ピアノを弾いてみたい!」

という方へ向けた<ピアノの弾き方レッスン>第2回です。

今回は、指以外の身体の使い方をお話ししたいと思います。

本記事の内容
  • ピアノを弾くときの正しい姿勢
  • 手首・腕の脱力
  • 背中

鍵盤に触れる“指”の使い方は前回お話ししましたね。

まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。

音を決める大変重要な事でしたが、実はピアノは指だけで弾くものではありません

特に、アコースティックピアノやアップライトピアノなど、クラシックを弾きたい方は必見です。

実は姿勢、手首や腕、背中の動きも大切になります。

「プロは腰から弾く」と言うこともあるほど!

それでは順にみていきましょう。

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正しい姿勢

<準備編>で、椅子の高さや座る位置などをお話ししました。

正しい姿勢とは、日常生活で良い姿勢と言われるものです。

ですがあまりできない人も多いですよね。

椅子に腰かけ、背筋を伸ばします

座ったときに、体に軸がまっすぐ1本通っているようなイメージを持ちます

顎を引いて、頭のてっぺんより少し後ろのところを上に引っ張られているような感じでスッと座ります。

胸を張って、力まないようにしましょう

引っ張られるイメージでいると背中が力みやすくなる方もいますので、そういうときは胸を持ち上げるようにしてみると良いですよ。

普段から姿勢が悪い人は少しやるだけでも疲れてしまうと思います。

正しい姿勢をいつも心掛けていると、自然と筋肉が付いてきて楽に保てるようになりますよ。

ピアノを弾く時はこの「正しい姿勢」で弾きます。

後で出てきますが、この姿勢でないとうまく力が入れられません。

猫背にならないように気を付けましょう。

手首・腕

これも<準備編>でも出てきましたが、手首には締め付けるものはつけないようにしましたね。

ピアノを弾く時は、手首・腕の力を抜きます

この脱力というのは非常に大切で、実はとても難しいです。

どうしても力が入ってしまうという悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

手を大きく開くいたり、指先に力を入れようとすると手首や腕にも力が入ってしまいがちです。

ピアノが上手い人でも、気付かず結構力んでしまっているという方はいるかと思います。

<準備編>で、腕は自然に下がるくらいでピアノの上に手を置くと解説しました。

打楽器の基本となるのですが、打ちにいくのではなく、重力を利用して鳴らすんですね。

肩からの重力で自然な力を指先に伝えます。

脱力の練習方法・確認

脱力の練習と確認も兼ねて、腕を下げて体を揺らしてみましょう

腕を自分の意志で動かさないように、胴体のみ動かします

腕を、ただのぶる下がった重りのようにぶらんぶらんさせてください。

自分のものじゃないような不思議な感覚になりませんか?

ちょっと楽しいですよね。

この感覚を覚えていてください。

弾いているときに横から押してもらうのもいいかもしれませんね。

力が入っていなければ、横にずれるなりします。

入っていると腕が動きません。

私は車の免許をとるときに、教習所で教官にやられました。

自分では力んでいるつもりはありませんでしたが、ハンドルは全然動かず

そこで気づくことができましたが、ちょっと悔しかったです。

動きのイメージ

手首・腕の動きは、白鳥が羽ばたくようなイメージです。

両手を広げて白鳥の真似してみてください。

腕がまっすぐのままパタパタ羽ばたくのではなく、優雅に、ゆったり大きく羽ばたきます

肩を持ち上げたら、後から腕、その後から手首がついてくるように。

わかりにくい方は、持ち上げる時に餅つきの餅に引っ張られるイメージで。

下げる時はその逆です。

硬い動きになってはいけません。

ぜひ鏡を見ながら試してみてください。

力が入ると、音も硬い音にしかなりません。

脱力してやわらかく弾けるようになりましょう

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背中

腕や手首は脱力するといいましたね。

力を込めるのは背中です

腰と背中はつながっているので、「腰から」という方もいます。

よく音楽をやっていると、「身体で表現する」という言葉を耳にします。

これは一般的には視覚的な意味が多いでしょう。

音源を聴くよりも、動画を見たほうが表現に気づくような経験はありませんか?

大きく動きを付けたり、胸を張って堂々と演奏すれば同じ音でも力強く聴こえますし、身を縮めるようにしたり、微動だにせず緊張感を出せば、より小さく聴こえたりするものです。

ですがそれは「身体」を使って「音を変える」ことにもつながります。

ピアノでは背中の大きな筋肉を使い、豊かで力強い音を出します

背中から伝わった力が、腕から手、指先へ流れ出ていくようなイメージです。

この動きは人間にしかできません。

体の使い方で音は変わるよ!

最近はよく『打ち込み』とも呼ばれる、機械が音を鳴らす音楽もありますね。

パソコンなどでソフトに音を打ち込んで、その信号でそれぞれの音を出すものです。

でもなぜか機械だとわかってしまうことが多いですよね。

機械はこのような体を使った「流れ」というものがないから、どうしても人間的な音は出せません。

逆に皆さんも、完全にアンドロイドのように弾くことはできないと思います。

いろんな音楽があって面白いですよね。

ぜひ「身体で表現」ということも意識してみてください。

まとめ

ピアノはどうしても手に焦点を当ててしまいがちですが、いろんなところを使って弾いています。

  • 良い姿勢で
  • 手首・腕は脱力
  • 背中から弾く

これも合わせて弾き方の基礎として覚えましょう!

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