【ピアノ入門】バイエルの紹介!レベルと進み方について詳しく解説

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こんにちは、いなです。

今回は、ピアノ教本『バイエル』の紹介をしたいと思います。

「教本ってどんなの?やっぱり退屈?」
「とっつきにくい…難しくて挫折しそう」
「どんな風に進めていけばいいの?」

こんな悩みにお応えして、バイエルの中身を徹底的に解説していきます。

本記事の内容
  • バイエルについて
  • 具体的な中身・進み方

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バイエルについて

まずはバイエルについて簡単に説明していきます。

バイエルとは?

数ある教本の中でも、最も簡単なものがバイエルです。

入門中の入門

全106曲といくつかの練習曲があり、タイトルはなく、1番、2番というふうに番号が振られています。

バイエルとは人の名前で、フルネームはフェルディナント・バイエル(Ferdinand Beyer)といいます。1806年頃にドイツで生まれた作曲家・ピアニストであり、またピアノ教師としても活躍していました。

子供や初心者・入門者に最適

バイエルは1番から徐々に徐々に難しくなっていきます。

短い曲が続くため練習しやすく、挫折せずに弾くことが可能です。

少しずつのステップアップなので、取り組みやすく、基礎を身に付けながら確実に上達できます。

バイエルは特に幼い子供のためにとありますが、きちんとした弾き方を身に付けることができるため、年齢にかかわらず初心者には最適です。

ここからはじめているピアニストもたくさんいます。

バイエルがピアノ初心者に最適な理由は以下の記事に詳しくまとめています。

バイエル教本の中身

バイエルが1番から106番までどのような段階を踏んで具体的にどう進んでいくのか、中身をご紹介します。

全体を通して、先生との連弾、または生徒のみの曲があります。
速度は速度標語で表記されます。

曲の進み方

片手ずつ

まずは、先生との連弾の曲で、生徒は右手のみの楽譜です。
生徒は自分のパートを練習してきて、レッスンで先生と合わせて弾きます。

1番は1番でも、1つの主題(Thema)があって、それが少しずつ変化した12のバリエーションがあります。
合わせて13通り練習でき、それぞれ伴奏も違います。

拍を数えながら、スラ―、休符などに集中してしっかり練習できます。
先生との連弾なので、人と合わせることもできて楽しいですよ。

2番は左手だけの練習です。
こちらも主題と、8つのバリエーションがあります。
少し慣れたところでリピートが出てくるので、譜読みの練習になります。

両手

3番からはバリエーションはなく、両手の練習になります。
両手といっても、6番まではオクターブ違う音を同じ動きで弾きます。

7番からは左右少しずつ違う動きになってきます。
そんな感じで11番まで続きます。

1人で

12番からは両手の演奏を生徒一人で弾きます。
右手が動いて、左手が動いて、右手が動いて…と簡単な動きが交互に続きます。

4分の4拍子や4分の3拍子、4分の2拍子もあるので、ゆっくり弾きながら拍子の練習にもなります。
テンポはすべて速度標語(モデラートやアレグレットなど)です。

難易度がほんの少しずつ上がっていって、そのまま31番までいきます。

強弱を意識

32番から34番ではまた、先生との連弾です。
ここで前と変わったところが、先生のパートに強弱が付いています。
生徒パートにはついていません。
強弱を感じて、表現的なところを少し意識していくような練習になります。

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8分音符

35番から40番は生徒のみ、41番からはまた先生と生徒の演奏となり、44番で全音符から8分音符までの接続練習があります。
それぞれの音符の長さの違いを確かめながら、先生に合わせて練習ができます。

45番からは生徒のみで8分音符の練習に入っていきます。

これまではすべて4分音符までの長さでしたので、少し難易度が上がりますが、ここまで進められたのならきっと楽しく弾くことができると思います。
リピートに1番括弧や2番括弧も付いてきて、だんだん要素が多くなってきます。

ヘ音記号

54番に入ったところで、これ以降は曲の途中でヘ音記号が現れます

最初からヘ音記号で書かれるのではなく、ト音記号からヘ音記号に変わり、またト音記号に戻る、というように2つを比較するような形で出てきます。

強弱記号

また、同時に強弱記号も出てきます

57番からは曲の中で強弱が変化するようになります。

フォルテピアノが出てきたり、クレッシェンドデクレッシェンドアクセント記号も出てきます。

スタッカート

62番ではじめてスタッカートが出てきます

スラ―との繰り返しで、変化を付ける練習ができます。
63番・64番では先生との連弾があるので、強弱などを一緒に練習できます。

音階(スケール)練習

65番からは、はじめて“指くぐり”や“指越え”がでてきます。

音階の練習で音が左右にたくさん動くので、指使いがステップアップしていきます。

とはいえ、はじめは単純なものです。
また、ここから左手ははじめからヘ音記号の表記となります。

67番でアフタクトがでてきます。
譜読みが難しい方もいるかもしれませんが、簡単な短い曲ですのでやりやすく、練習になります。

また、今まで単音ばかりで動いていましたが、3度の2つの音の和音が連続するような動きが出てきます。
それをレガートで続ける練習をします。

調号・臨時記号

70番で調号が付いていたり、73番からは曲の途中で変化記号(臨時記号)がついています。

ここで初めて黒鍵を弾きます
難しいものはありませんが、少しだけ複雑な譜読みの練習になりますね。

3連符

74番では3連符が出てきます。
左手と右手が交互に3連符を弾いていく曲です。

二重音

78番では左手に二重音があります。
伸ばしている低音に重ねて弾くフレーズがあります。

装飾音符

80番で前打音が出てきます。
また、左手よりも低い音を右手で弾く“クロスハンド”も同時に出てきます。

16分音符

86番は、先生との連弾で、全音符から16分音符までの接続練習です。
全音符、二分音符、四分音符、8分音符、3連符、16分音符というようにだんだん短い音符になり、戻っていきます。
これ以降は16分音符も曲の中に登場していきます。

ここまでの記号や技術を使って、106番まで曲があります。

バイエル以外も!

次は『ブルグミュラー』や『ツェルニー』

バイエルが終わったら、次はブルグミュラーに挑戦してみましょう。

また、ここまで読んでくださった方の中には「つまんなそう」とか「他のをやりたい」と思った方もいるかもしれません。

教本はたくさんあるので、入門者でもバイエルに限らず自分に合ったものを探してみると良いですよ。

みんながやる有名な教本の種類や順番などについてこちらの記事でまとめているので、よかったら読んでみてください。

楽譜は全音で

探してみると同じバイエルでも違う楽譜が出てきてそれもまたよくわからなくなってしまいますよね。

バイエルであれば、全音ピアノライブラリ―のものがおすすめです。

とても有名な出版会社で、ピアノを習っていれば何かしらやったことがある場合が多いです。

初心者レベルの楽譜なら全音で揃えてしまえば大丈夫ですよ。

まとめ

いかたがでしたか?

ほんとに少しずつ上達できるような構成になっているので、初心者の方でも取り組みやすいです。

ぜび練習してみてください。

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