【ピアノ初心者】教本『ツェルニー』の紹介!種類と難易度を詳しく解説

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こんにちは!

教本のツェルニーをご存知でしょうか。

30番とか100番とかいろいろあってどれがいいのかわからないという方もいると思います。

「どれが難しいの?」

「よく聞くけど退屈なの?大変?」

「ツェルニーって何?」

今回は教本ツェルニーの種類と難易度を具体的に解説していきたいと思います。

本記事の内容
  • ツェルニーについて
  • ツェルニーの種類・難易度

 

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ツェルニーについて

まずは簡単にツェルニーについて説明します。

ツェルニーとは

教本『ツェルニー』はピアノを習う人にとって定番の教本の1つです。

何冊もありますが、全体的には初心者から中級者向けのレベルです。

ツェルニーは人の名前で、フルネームはカール・チェルニー(Carl Czerny)と言います。

1791年にウィーンに生まれ、オーストリアでピアニスト、作曲家、ピアノ教師として活躍していました。

音楽家の一家に生まれ、9才から11才までベートーヴェンに教わり、特にピアノ教師として生計を立てていました。

そのため非常にたくさんの練習曲を作り、教本を何冊にも分けてまとめました

なんと最初に作曲したのは7才のころで、神童とも呼ばれていたようです。

バイエルと同じくタイトルはなく、番号が振られています。

教本はつまらなくて辛いイメージもありますが、教本ツェルニーは比較的楽しく進められます

ツェルニーの教育の工夫があったおかげですね。

いつからはじめる?

ツェルニーはやさしい練習曲で知られています。

ピアノの入門書であるバイエルの後に取り組むのが一般的です。

バイエルについてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。

「バイエルが簡単すぎてつまらないよ~」って方はツェルニーからはじめてみても良いかもしれません。

ただ、レベルの差は結構あるので無理だったら戻ってみてくださいね。

ツェルニーの種類・難易度

何冊も教本にまとめたというツェルニーの練習曲ですが、中でもよく親しまれている5種類の教本について解説していきたいと思います。

難易度順に並べたものが以下の5つです。

  • 100番練習曲
  • 30番練習曲
  • 40番練習曲
  • 50番練習曲
  • 60番練習曲

それぞれたくさん収録されていますが、その中でも難易度が結構違ったりするので、1冊すべてやるよりも曲を選んで練習することが多いです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ツェルニー100番

ツェルニーの教本の中で1番やさしいレベルのものが100番練習曲です。

名前の通り100曲の練習曲が収録されています。

簡単な曲で基礎的な訓練を楽しく進められます

後半になると結構レベルが上がってきて、次の30番より難しいかも?というのも出てきます。

ツェルニー30番

ツェルニーの教本の中で最も有名なものが30番練習曲です。

100番と比べると難易度が上がり、中級レベルに達します

全30曲です。

ツェルニーはこれを「Etudes de Mecanisme Op.849」と題しており、その名の通りMecanisme(メカニズム)の練習を追求しています。

メカニズムは「仕組み」などを意味します。

指の正確な使い方と速さを身につけるような訓練の練習曲集で、高い技術を習得するための基本を学びます。

この本すべてをやるのは結構根気がいるかと思います。

できそうなものから選んで練習してみても良いかもしれません。

ツェルニー40番

30番で鍛えた技術に加え、より実用的な幅広い技術を習得していくようなものが40番練習曲です。

「Die Schule der Gelaufigkeit Op.299」と題され、「gelaufigkeit」は「流暢さ」という意味です。

30番で身につけたことをさらに定着させながら、演奏の流暢さ、滑らかさを身につけていきます

習っている方でも、レベルが高くないとここまではなかなかたどり着かないことが多いです。

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ツェルニー50番

40番の次は50番練習曲です。

「Kunist der Fingerfertigkeit Op.740」と題されています。

「fingerfertigkeit」の意味は「器用さ」です。

それが意味している通り、指使いのかなり高度なテクニックをより追求して鍛錬する内容になっています。

初心者から独学で学んでいる方にとってはものすごく大変です。

ですがクリアすればかなりの自信につながりますので、もしできそうな方は是非チャレンジしてみてください。

ツェルニー60番

50番の途中から併用して練習することもある60番練習曲です。

「Die Schule des Virtuosen Op.365」と題されており、音大や音高の試験にも使われるほどの高い難易度のものです

「Virtuosen」はなんと「名人」という意味です。

マスターすればピアノ名人になれちゃいますね。

これもおすすめ!『ツェルニー30番の前に』

100番練習曲は100曲もあって大変うれしいのですが、前述した通り、その中でのレベル差は少し大きくて、特に後半は難易度的につまずいてしまいやすいです。

そのためスムーズに30番へ行くことが難しいこともあります

私がピアノ教室で習っていた時は、30番練習曲の前には『ツェルニー30番の前に』という教材を使っていました。

私が使っていたのはこちらのドレミ楽譜出版社が出している楽譜でした。

上と下にわかれていて、ツェルニーの中で30番練習曲より難易度が低いレベルの教本(以下の6つ)から選曲してまとめている教材です。

  • 100番練習曲
  • 110番練習曲
  • 5つの音による練習曲
  • リトルピアニスト
  • 第一課程練習曲
  • 125のパッセージ練習曲

こちらの2冊をマスターして、30番に取り組むのもおすすめですよ。

確かに進めやすくて、全然嫌いにはなりませんでした!

上下それぞれ50曲弱収録されています。

なのでちょっと広々していて中身も見やすくて良いですよ。

ごちゃごちゃしていないので心なしか簡単に思えます!

とても安価ですし、試してみてもいいかもしれませんね。

まとめ

ツェルニーといっても教本によってかなりの難易度の差がありましたね。

  • 初心者向け…100番練習曲
  • 中級者向け…30番練習曲
  • ほぼ上級者…40番練習曲 50番練習曲 60番練習曲

初心者の方や趣味で頑張りたい方は、とりあえず100番練習曲から選んでやってみると良いですよ。

ぜひいろいろチャレンジしてみてください!

 

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