こんにちは!
「ピアノが弾けるようになってみたい!」
という方へ向けた<ピアノの弾き方レッスン>第7回です。
前回は強弱をどうつけるか、その弾き方についてお話ししました。
今回は、拍の取り方・練習方法などについて解説していきたいと思います。
- 拍のとりかた
- 練習方法
- 感じ方のコツ
楽譜上での拍やリズムの読み方については、<楽譜の読み方第4回>から詳しく解説しています。
今回は、曲を練習する時に、どう拍をとってどう感じればいいのかというところに注目していきたいと思います。
具体的な練習方法を書いていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
練習時の拍のとりかた
最初の譜読みからある程度弾けるようになるまでの段階では、必ず拍をとって練習します。
そのときのやり方として3つあげます。
- メトロノームに合わせる
- 声に出す
- 手を叩く
どれにも共通するのが、
まずはゆっくりやること
です。
それでは、順にみていきましょう。
①メトロノーム
メトロノームとは、拍を刻んでくれる器械です。
練習には欠かせません。
自分で刻む必要がないですし、正確な拍がとれます。
実物があると感じ方も結構違います。
存在感もあって、目で見て合わせたりできるのでやっぱり良いです。
でもなかなかマイメトロノームを持っている方はいないかもしれません。
そんなに高いものではないかと思いますし、楽器屋さんや通販などでも購入できるのでぜひ買うのをお勧めしまが、アプリでも良いです。
実際私も今は無料のアプリを携帯に入れて練習しています。
それでも十分練習ができてとても便利ですので、活用してみてください。
②声に出す
難しい曲でなければ、拍子を声に出して数えるのも子供や初心者の方には良いです。
4分の4拍子であれば、
いち、に、さん、し
というふうに声に出します。
ピアノ超初心者の入門である『バイエル』という教本にも、「生徒は始めは大きな声で拍子を数えなさい。」と書いてあります。
自分で声に出した拍子に合わせて、音符を弾いていきましょう。
③手を叩く
まずは片手ずつ弾き、もう片方の手で足などを叩いて拍をとるのも良いです。
ただ、このときの注意点として、弾いている方の手では絶対に拍をとらないようにしてください。
手首や腕を上下に動かして弾く癖が付いてしまうと、後々直せなくなってしまいます。
曲が弾けるようになったとき、拍は心の中で感じながら弾きます。
首をふったり、足を踏み鳴らしたりはしません。
また、手拍子をしながら歌ってみるのも良いですね。
ドレミで歌うのも良いですが、リズムに特化して
タ―、タカタカ、タッタッタ
というふうに歌ってみると良いですよ。
まずは歌う、というのは結構大事です。
ピアノが弾けなくても声はすぐに出せるので、素早くリズムを習得できます。
感じ方のコツ
拍を感じる練習のコツを4つあげていきます。
- まとまりをとらえる
- 休符を大切にする
- 裏拍もとる
- リズムを言葉で表す
それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①まとまりをとらえる
拍には強・弱があります。
一定の拍子をずっと単調に続けるのではなく、強弱によるまとまりを意識してみると拍はとりやすくなります。
拍は1小節ごとにまとまり、それを繰り返している(詳しくは<楽譜の読み方第4回>を読んでくださいね)ので、とらえてみましょう。
②休符を大切に
音符だけを意識して数えるだけでなく、休符も同じように数えましょう。
その癖をつけておくことで、速いリズムも正確できれいに弾けるようになります。
また、曲を弾けるようになってからも、休符も弾いているつもりでいましょう。
鍵盤を弾いていないだけです。
『休符も音楽』と言われるように、休符は音符と同じくらい大切です。
忘れられがちですが、覚えておいてくださいね。
③裏拍もとる
拍子に合わせて1,2,3,4と数えた拍は『表拍(おもてはく)』です。
『裏拍(うらはく)』というのは、表拍の間に入る拍です。
よく「いちとー、にーとー」というふうに数えているのを聞いたことありませんか?
その「と」に当たる部分が裏拍です。
よりビート感を出したい時は裏拍が大事になってきます。
ゆっくりした曲だったり、細かい音符が多い曲だと、表拍だけではずれてしまいがちです。
ずれが気になったら、裏拍をプラスして細かく刻むこともやってみてください。
④リズムを言葉で表す
「ター」「タカタカ」だけではわかりづらいことがあります。
特に、1拍を3等分する3連符など、数え方が難しいですよね。
そういうときは、文字数が同じ言葉をあてはめてみるとやりやすくなったりします。
3文字の好きな言葉を1拍にいれて声に出してみます。
たらこ たらこ たらこ たらこ
こんな感じです。
まとめ
練習時の拍のとりかたは、とにかく
- メトロノーム必須
です。
買うか、アプリをダウンロードしてくださいね!
お話ししたコツもぜひ実践してみてください。